絵本を通じて吃音を知ってもらいたい

2017.02.25

自身の吃音経験を夫が絵本に。

なぜ、絵本にしたのか。そして、あやさんが絵本を通して伝えたいこととは。

きっかけは15歳の女の子 吃音体験を絵本に

「短大の卒業制作で、吃音に関する作品を初めてつくりました。

元々、卒業制作は絵本を作ろうと決めていたのですが、内容を考えていたとき、当時、通っていた国立リハビリテーションセンターの担当の先生から、私と同じように吃音で苦しんでいる15歳の女の子がいることを聞いて、その子と会ってみないかと話をもちかけられました。

その子と初めて会った時に、彼女を励ます絵本を作りたいと思ったんです。そして、伝えたいことを込めた絵本をつくりました。その絵本を次に会った時に渡したところ、とても喜んでくれました。それが、私の中でも忘れられない出来事になりました。

また、当時、担当の先生からイラストも頼まれて、それで描いたものが『吃音検査法』の検査図です。」

  

全ての検査図を作成した

『吃音検査法 第2版 検査図版』(小澤恵美・原由紀・鈴木夏枝・森山晴之・大橋由紀江・餅田亜希子・坂田善政・酒井奈緒美 著/学苑社)

最後のページには、この絵本を読んだ人に宛てた手紙が綴じられている。

『あかちゃんは、生まれる前に・・・』

夫の木谷(きだに)氏により、自身の体験をもとにした“るいちゃんのけっこんしき”が発行される。

「元々、mixiで吃音に関するブログをつけていました。

私のブログを読んだ夫が、「いい話だから」と、それを元にして、8年前、紙芝居にしていたんです。

夫は美術家で、私と同じく絵本の出版経験があるのですが、「絵本にして出版すれば、もっと多くの人に読んでもらえるんじゃないか」って2016年のお正月に夫婦で話しました。そこから、構成したり、ラフを描いたりして、彼が絵本として出してくれました。

絵本に出てくる幼馴染のるいちゃんに、絵本の制作を話したところ、応援してくれて、結婚式の時のビデオを貸してくれたり、絵のラフを見てもらってアドバイスをもらったり・・・るいちゃんともこの絵本を作ったという感じがします。

 

完成したとき、とても喜んでくれました。」

『るいちゃんのけっこんしき どもってもつたえたいこと』(作・きだにやすのり 絵・木谷アンケン/学苑社)

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絵本では、小学生時代の出来事と、その時の気持ちが、リアルに描かれている。

そして、終盤では、大人になったあやちゃんが幼馴染のるいちゃんの結婚式でスピーチをする。

「実際のスピーチは、絵本で描かれている通りですが、違っている部分もあります。

 

実は、夫も一緒にるいちゃんの結婚式に招待されていました。

スピーチで私がどもってパニックになっている中、隣で夫が一生懸命フォローしてくれました。そんな夫の事も、るいちゃんはとても嬉しかったんだと、絵のラフを見せた時に話してくれました。

絵本をづくりを通して、あの時のるいちゃんの気持ちを、改めて知る事ができたことも、嬉しかったですね。」

 

 

絵本をつくり続けていくこと、そして、吃音のことを広く知ってもらうことが目標と話す。

「この絵本を、吃音がある子どもたちはもちろん、吃音のことを知らない子たちにも読んでもらいたいです。

吃音を知っているか、知らないかで、吃音者への接し方は大きく違うと思います。

知らないまま、ある日突然出会うと、驚いちゃって、意図せず相手を傷つける言動をしてしまうことは、しょうがない部分があると思います。まずは知ってもらって、受け入れられる土壌をつくっていきたい。

そして、吃音のある人たちへの接し方が変わっていったらいいなと思います。」

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© 2019 きつおん女子の会
 

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